2016/10/29

作品:舞踊①(仮)







title: 舞踊①(仮)
size: 530x410mm
material : oil on canvas
year:2016




くるくると腰を振って
踊っている

2016/10/28

恥ずかしい




1年前の話ですが、作業用にジーンズが欲しくなり、
せっかくだからちょっと良いものをと考え、
意を決してよく行く服やの店員さんに相談しました。

「デニム、ちゃんとサイズ見てもらったことなくて、、
ユニクロでしか買ったことなくて、、」
と店員さんに白状したら、
「あは!」と笑われてしまい、何とも恥ずかしくなりました。

店員さんは、二種類のデニムをお勧めしてくれて、
試着しました。
ちょっと私には小さいかな?と感じたサイズが入り、
わあ、ぴったり、これ丁度いい、と思ったら、
「ここにシワが出来ているので、大きいですね」と、
又の脇のシワが気になるようで、
さらに小さいサイズを勧めてくれました。

「いやいや、これは入んないでしょう」と
しぶしぶタヌキの巣穴ほどしかないウエストに
腰を通したら、なんと入ってしまったのです。

「入った、、!」と私は小さく驚き、
「、、けど、かなりぴっッッたりなんですけど、、」と
脚に吸い付くような履き心地に不安を覚えたのですが、
店員さんは真剣な目でフィッティングしてくれて、
「シワも入ってないし、伸びますから、」と小さいサイズを勧めてくれました。
二万円くらい。私にとっては高価な買い物で、
とても満足のいく買い物でした。


一年経って、
そのジーンズ、ひざの部分が破けてきました。
ダメージ・ジーンズに変化したのです。
しかし私は作業時のためにこのジーンズを購入しました。
ジーンズの裂け目から、むっちむちの膝が出てしまい、
キケンで履けない。

結局私は、10年選手のユニクロジーンズを引き続き履いています。
ユニクロジーンズの意地を感じています。

そしてあの日、
小さいジーンズを履けた時に、それを買えた時に、
ちょっと優越感を感じていた自分が、すこし恥ずかしい。























2016/10/27

変わり者




大人になってからのともだちは、
不思議でいっぱい。
ほぼ出来上がってる状態で、初めましてと出会うから、
どういう経験を積むとこうなるのだ???
というくらい変わり者に出会うこと、しばしばです。

その人をその人たらしめる、
決定的な体験というのがある気がします。

それはひとつふたつではなく、
幾層にも重なった、誰も真似ることの出来ない
オリジナルな体験だと想像します。

変わり者のともだちの、昔のブログを感慨深く読みふけり、
この人にも若い時があったのだと、少しホッとしている次第です。
(だって、まるで宇宙人なんですもの!)





作品:舞踊②(仮)









title: 舞踊②(仮)
size: P10(530x410mm)
material: oil on canvas.
year:2016


ダンス、それは求愛の行為。
今まさに、求愛のポーズ。





2016/10/22

私ハクビシンと化す




ぽっかり時間が出来てしまって、
久しぶりに上野から谷中あたりを散歩することにしました。

御徒町の超あやしい純喫茶でくつろいだ後、
大黒様の寺院に手を合わせに向かいました。

もう夕方の5時をまわったところで、
遅くにごめんなさい、とお詫びし、感謝を念じました。
私が帰るとき、ご住職の奥様らしき方が、
お手水の所を片付けていらして、
「お気をつけて」と声をかけてくださいました。

私は、ありがとうございます、と返事をして、
門の所でお寺に向かいあらためて一礼したら、
奥様がまた話しかけてくださいました。

「この辺はね、夜になると、キツネやハクビシンが出るのよ。
だから、お手水の所にシートをかぶせてしまうの」

「ハクビシン?!へえ~!」と、
私は目を丸くしたのですが、
何だかふと、
この奥様は私をハクビシンの化身とでも疑っているのではないか?
秋の薄暗い夕暮れ時にお参りに来てしまって、
妖怪かハクビシンかと、疑われてもおかしくないのでは?
などど、んなわけないのに半ば動揺しうろたえてしまいました。

「ハクビシン?へえ~!」と驚いた時点で、
その言い方がわざとらしいように自分で思えて、
私はニンゲンですよ?ハクビシンちがいますよ?と、
必死で弁解しているようにも思えて、
私はそれこそ自らハクビシンであるとを認めざるを得ない、
窮地に立たされたような妙な感覚に襲われました。
(中島敦の、山月記のトラのような感覚とでも申しましょうか、、)

その後すぐお寺の門扉は閉められ、
それがまるで締め出されたような感覚として残り、
ハクビシン化身疑惑の空想は、夕刻の薄暗さと相まって、
私の中でクライマックスを迎えるのでした。


谷中はお寺がたくさんあって、なんだか落ち着きます。
だけども夕暮れ時は・・昼と夜の境目は、
なにやら異界の出入り口とでも申しましょうか。
化かされませんように。

次回はもっと早い時間に参ります。

どろん






2016/10/21

ステイトメント 2016’10


海外のアートフェアに向けて作成したステイトメントです。


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「少女」は私の憧れであり、「こう在りたかった」という過去でもある。
少女をモチーフに、私は私の体験する不可解な感情を表現する。

描かれた少女は、時に私の身代わりになり、
気恥ずかしい隠しておきたい心情を素直に告白してしまう。

深く感情を見詰めることが出来たなら、人のおかしみを発見し、
私は自分自身の正体に気付くことが出来るかもしれない。



201610月  門倉直子



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2016/10/19

水を得た魚



久しぶりの友人から電話があって、
私は水を得た魚のようになりました。

私には何人かの、
私を生き返らせてくれる友達がいるけれど、
そういう人とはなかなか会えない宿命にあるようです。
たまにしか交流しないのに、
通じ合うものが常にあるのが不思議でなりません。

再会はいつになるやら。
それまでに鍛えておくとします。











2016/10/09

兆し













表現したい顔を描けている気がします。






2016/10/08

飯島モトハルさんのコレクション展




開催中の飯島モトハルさんの
「大コレクション展」を拝見しました。

会場にはコレクションのカタログも展示されていて、
そのカタログに門倉の作品も掲載されていました。
各作品との出会いのエピソードなども記載されていて、
作家にとっても有難く手元に置きたい一冊ですが、
現在そのカタログは非売品とのこと。
増刷されることを希望します。


私が展示の感想を申してしまうのは
野暮なので、DMの画像を。
(かわいいスタンプを押しました)
10日(月、祝)まで。







2016/10/01

変なメモ




*****

私に成れる
欲しいもの全部手にする
愛されて育つ子どもたちの楽園
迷いなく育つ
ちいさなわたし
ちいさなわたしを抱き締める
もっともっと、


なんだそんなこと、と
あなたは笑うかも知れない。

「ちいさなわたし」の
巨大化する感情は
誰かを傷つけるにはじゅうぶん過ぎる。


化け物のような感情

絶望ジュース

希望の人




*****

↑これ、スマホのメモに残していた散文なんですが、
私が書いたのかすっかり忘れてしまってたんですが、
たぶん作品タイトルの案です。
そのまま読むと詩のようで好きなんですが。
(とくに絶望ジュースのくだり)
何処かのコピペだったらどうしよう。

それにしても、秋になってしまいました。
せつなくさみしく、孤独感が寄せては返します。
皆様どうぞ息抜きして、ご自愛ください。